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日本と世界に影響を
与えたこの人物が誰のことか、

次の3つのヒントから

わかりますか?

  • ~その1~

    終戦から26年経った
    1971年8月15日(日曜)夜 -
    世界に向けたテレビ、ラジオの声明で、
    新経済政策を電撃発表…


    ~その2~

    発表後日、経済政策の理由のひとつは、
    「日本人につけをまわすためであり、
    日米貿易で誠意ある行動を見せなかった、
    佐藤栄作首相にわざと恥をかかせるためだった」と発言…


    ~その3~

    「ドルと金の交換を一時的に停止する」と、
    たった一言で世界経済の前提を破壊…




    その人物とは、、、
  • 第37代アメリカ合衆国大統領
    「リチャード・ニクソン」

そして、この経済史に残る一大事件こそ
「ドル・ショック」です。

長い歴史を通じて「通貨は金に変換できるもの」という考えが定着していた当時、世界で唯一、金と自国通貨「ドル」との交換を約束していたアメリカが突然、金との交換を「停止する」と宣言しました。

そして、1ドル=360円と決まっていた日本円の価値は、1ドル=308円へと急変…
その影響で、繊維業や自動車、機械をはじめとした輸出産業で、経済復興を遂げようとしていた日本は大打撃を受けました。そして、日本が得られるはずの利益はものの見事に下がっていきました・・・
利益が出ないことにより、倒産する工場。影響を受ける家計…日本は経験したことのない驚きと不安に包まれました…。でも、

なぜニクソン大統領はこんなことをしたのか?

さかのぼること、第二次世界大戦直後、、、疲弊したヨーロッパとは真逆に、直接の被害をほぼ受けず世界最強の国として君臨していたのが、アメリカでした。
その時のアメリカは、世界の貨幣用金の75%をも保有し、世界の覇権を握っていました。さらに、35ドルと純金1オンス(約31.1g)を交換することをアメリカ政府は保証し、紙でできたお札と、純金がいつでも、必ず交換できる…これが米国ドルの強さでした。

そして、戦後の衰退から、世界の国々がお互いに経済発展できる仕組みを作るために決まった基準が、1ドル=360円という価値でした。その基準のもとで日本は、必死の思いで、所得倍増を目指して、輸出中心に経済復興を実現。でも、その一方で、米国はソ連との冷戦で膨大な軍事費を強いられていました…それだけでなく、ベトナム戦争による戦費の増大もあり、大量の財政支出、軍事力増強の結果残ったのは、大幅な財政赤字…


気付いた頃には、日本は世界の経済大国へ。そして、米国は国際収支の悪化で、大量のドルが海外に流出し貧困国になりつつありました…それでもなお、米国は財政を立て直すために、多額のドル紙幣の発行を余儀なくされ…いつのまにか、ドルの強さの裏付けだった、金の準備量をはるかに超えたものとなっていました…


つまり、金があることを裏付けにしていた米国の信用は失墜し、金との交換を保証できない事実を認めなくてはいけない危機的な状態。今なお、ユーロと比べても、円と比べてもナンバーワンの信用があるドルが、その保証を自ら手放す決断を迫られていたときでした…それまで誰もできなかったその決断を、ニクソン大統領は一夜で決定するという行動に出たのが、ドル・ショックが起こった理由です。でも、ドルが金の裏付けを失うというあまりに急な声明は、世界中に未曾有のショックをもたらしました…

自由な為替相場に変わり、米ドルは信用を失って大量に売られ、市場は大暴落…1ドルは360円と明確に決まっていたお金の価値が、1ドルが何円になるのかわからない…輸出で経済がまわっていた日本にとっては、いくら売ってもどれだけの利益になるのかわからない、、、先の予測が立たない、、、まるでギャンブルの世界に突き落とされたとでも思えるような状態でした。

8月15日(日曜)の夜、市場が閉じている間に発せられたニクソンの一言は、長い間保ってきた世界経済の秩序を、瞬く間に変えてしまいました…それは、まるで神の見えざる手だったのかもしれません。

ただ、狙っていたのかどうかはわかりませんが、アメリカでは日曜日の夜でも、日本では月曜日の朝…つまり、株式市場はすでに開いていたたため、日本はその影響を真っ先に受けて大混乱に陥りました…

結果的に、アメリカは貿易に関税をかけ、日本とは対照的に、次第に経済力を取り戻していきました…
なにより驚きなのは、これだけの影響を与えたドル・ショックをニクソン大統領は、財務省や国務省、FRBの高官などに根回しすることも、議会への提案や説明も、法律の変更もなく行ったことです…
米国の国益を優先した大統領ただ1人の決断…それが、経済、貿易、世界のルールを、常識を一気に変えてしまいました。そして、声明を皮切りに、法律が変わり、世界が動き、今の変動相場制として、経済の常識となりました…

経済だけでなく、
自国のために政治・外交も一転させたアメリカ

常識が覆されたのは経済だけではありません…
ニクソン大統領は政治、外交をも一変させました。ドル・ショックのたった1ヶ月前、アメリカの手のひら返しで国家の運命が変わったのは中国です…

それまでアメリカは台湾の中華民国(蒋介石政権)を中国の正当な代表として支持、支援していました。そして、人口がいかに多くても革命を起こした中華人民共和国に対しては国連加盟すら反対…もちろん、同盟関係の日本もそのスタンスでした。そのアメリカが突如、、、

「中華民国を見捨てて、中華人民共和国と国交正常化を行う」と表明。世界が震撼しました…

背後では、キッシンジャー大統領補佐官が秘密裏にパキスタン経由で北京に乗り込んで、周恩来らと秘密交渉をしていたことが後日、明るみにされましたが、これも国務省幹部すら知らされず、議会も全く無視されていました、、、「ベトナム戦争で泥沼化していた外交政策を再構築するためには、チャイナとの取引が必要だ」だから、これまでは台湾を支援していたけれども、中国と手を握ろう…
これが、アメリカ国益を優先したニクソン大統領の思惑でした。

時の佐藤首相はニクソン大統領の米中国交正常化の表明直前に、キッシンジャーの訪中を初めて知らされて、唖然として、返す言葉すらなかったと言われています。
同盟国である日本のことなんか、これっぽちも考えていない…見捨てられた台湾は当然のこと、日本以外にも多くのアメリカの友好国、同盟国が裏切られたと感じました…

世界の動向はアメリカ帝国が握っている


たった2ヶ月で経済を変え、政治、外交のあり方を変えた世界の帝国アメリカにとって、「同盟は守るもの」「約束は守るもの」という考えは机上の空論だったのでしょうか?

全てはアメリカの国益のために世界が動いていた…


事実、そう考えてもおかしくないほど、私たちの周りを見渡しても、アメリカ帝国の言動が世界に影響を与えているのは間違いないでしょう…石油、自動車、IT、軍事、宇宙…といったあらゆる産業から、文化活動、教育に至るまで、アメリカの動き方ひとつで国際関係も、国家の興亡も決まると言っても過言ではないのではないでしょうか…そして、アメリカ帝国の権力を最も強く握っているのが「大統領」です。

でも、私たちはそのアメリカ大統領のことをどれほど知っているのでしょうか?

アメリカ大統領がどういう意図で、経済を、政治や外交を、軍事を、あらゆることを動かしてきたのか…その背後にはどんな出来事があり、世界が変わってきたのか、そして、これから何が起ころうとしているのか…いまひとつ明確には伝わってきません。

事実、トランプv.s.ヒラリーの大統領選のように、われわれ日本はアメリカの同盟国であるはずなのに、現在の日本政府もメディアも、真実を報じてはくれず、日本人のほとんどが、その結果に愕然としました。そして、トランプ大統領が誕生したあとも、真実を報じられないという現状は変わらないままです…


誰がアメリカ大統領になるのかで世界の運命が変わる…日本を守るのも、発展させるのも、そして、衰退させるのも…世界を牛耳るアメリカとの関わりを抜きにして語れない、、アメリカ大統領の動向を知らずして世界の行方はわからない…


これまで、アメリカ大統領が行ってきた政策やその背後にある意図は何だったのか?
それにより、世界はどう動いたのか?われわれ日本人は、どのように影響を受けてきたのか?


アメリカ大統領の動向を中心に、世界の動きを読み解くための本質的な考え方を身に付けて、丁寧に歴史上の出来事を見ていけば、過去はもちろん、現在、世界で起きていることも、そして、未来に起こりうることも、全てがつながり、ひとつの延長線上にキレイにならんでいきます…

そうすれば、あなたの世界を見る目、そして日本を見る目はひとつずつ変わっていくでしょう…
こういった国際関係を見る本質的な力を身につけてほしい…日本人により大きな世界観を持ってほしいと思い、藤井先生との協同企画で作ったのが、日本人のための情報リテラシー大全「国際関係学 - 前編」です。

選択するのはあなたです

さて、あなたの前には2つの選択肢があります。

1つは、今までと何も変わらない人生を過ごすこと...
もちろん、経済学について知らなくても、あなたの日常は今までどおり何不自由なく過ぎていくかもしれません...でも、日々のニュースで必ず耳にする、経済情報の原理原則や本質を知らなければ、もしかしたら、誰かの都合のいいように流された情報を、自分の力で考えたり判断したりすることができず、いつの間にか、騙されたり嘘を信じ込まされてしまうかもしれない・・・それだけではなく、自分が今、生きている世界の現実を知らないままで、誰かの操り人形のように、目に、耳に入る制限された情報のみの狭い世界で生きないといけない…そんな浅い考え方、狭い視野で自分の範囲の世界でしかものごとを見られないまま、退屈な日々を過ごして一生を終える…飼育小屋から出ることもせず、一生を飼いならされて生きる家畜同然かもしれません…


もう1つは、私たちの日常に密着しているにも関わらず、誰も教えてくれなかった「経済学」の本質を、「資本主義」というキーワードを通して丁寧に知る道…ほとんどの日本人が低いままの情報リテラシーを高めることで、1つの情報を自分自身で色んな角度から、読み取れるようになる…出来事と出来事の結びつきが鮮明になる…そんな、これまでとはちょっと違う新しい世界を知る体験を通して、今までは発想できなかったアイディアに出会えたり、行動も変わりはじめる…
まるで、一度しかない人生を鳥のように空高くから見下ろすような感覚で、知的に、エキサイティングに自分の世界を広げていく生き方…

どちらの道も、選択するのはあなたです。
ぜひ、あなたにとって、豊かな人生を歩んでいけるための選択をしてください。

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